コラム

[2013/02/04] 第55回 結果とプロセス

プロセス

12月から1月にかけて高校生の駅伝、サッカー、ラグビー、バレーの全国大会が開催され毎年楽しみに観戦している。
全国高校駅伝の男子は愛知県代表の高校が初出場初優勝を果たした。その高校には東日本大震災の影響などにより宮城県の一つの高校から部員10人(男子7人、女子3人)が転入している。そして、優勝した日は全7区間のうち5区間で転入生が走っている。


結果を出すために

組織またはグループとして、良い結果を出すためには何をすべきなのだろうか?

 -先輩たちが積み重ねてきたやり方を継承する?
 -優れた指導者を招へいし、手腕を発揮してもらう?
 -何らかの手段により、能力の秀でた人間を集める?

今度はラグビーの話になるが、関東の大学ラグビーにおいて、早稲田、関東学院が圧倒的な強さを誇っていたが、ここ数年は帝京、筑波が力をつけ、立場が逆転している。全国大学選手権を6度制覇している関東学院は今シーズン、関東リーグ戦の1、2部入れ替え戦に敗れ、2部降格が決まっている。背景には6年前の部員による不祥事以降、実績ある選手の入学が減少し、部内の競争がなくなったことが要因の一つに挙げられている。

伝統を重んじることも、優秀な指導者から学ぶことも、大切なことであるが、やはり個々人の能力によるところが大きいということだろうか。

結果とプロセスの関係

『結果が大事か?プロセスが大事か?』結果とプロセスは何かと引き合いに出されることの多い言葉である。結果は行動したことによりどうなったかを表す言葉であり、プロセスは、作業の進め方、手順、さらには過程、経過を指す言葉である。

人がアクションを起こすときは、結果を求めているはずである。もし、結果を求めていないのであれば、目標や到達点がないということになってしまう。結果を求めているとき、プロセスは必ず存在する。そのプロセスを重視すると良い結果につながる。
結果とプロセスには関連性があり、どちらも大事ではあるが、比較することはできない。

何かを手掛けて、すぐに良い結果につながることは、まれである。ほとんどの場合、失敗して、対策を練って改善を図り、再チャレンジする。この繰り返しである。結果重視でもプロセス重視でも、失敗しながら経験を積みレベルアップにつなげることが重要なのだと思う。<m.k>


コラム一覧はこちら